職員ストーリー
Story 2 様々な人の人生を知る楽しさ
中村美樹nakamura miki
鷺宮すこやか障害者相談支援事業所 所属
心理学科卒
2014年4月入職
- 【職務経歴】
-
- 2014年4月
- コラボいなぎ いなぎワークセンター 配属
- 2018年4月
- 鷺宮すこやか障害者相談支援事業所 配属
- 【趣味】
- テニス、野球、BUMP OF CHICKEN、バイクなど
人を魅了する仕事に自分も携わってみたい
「福祉業界に就職するなら子供分野の仕事がしたい」
そんな志望動機から正夢の会の会社説明会に参加した中村さんは、会場で自分と同じように子供分野を希望して入職した先輩職員に話を聞き、仕事の楽しさややりがいを生き生きと語るその姿に魅了されました。ただちょっと違ったのは、その先輩の職場が成人を対象とする事業所だった、ということです。
「その先輩は『希望とは違ったけれど、実際にやってみたらすごく面白い仕事だったので、気づいたら10年経っていた』と話してくださいました。その笑顔がすごく自然で、そんな風に人を魅了する仕事とはどんなものなのだろう、という興味が湧いてきたんです。他の法人もいくつか回ってみましたが、その中で最も人の温かさを感じられたことから、正夢の会に入職を決めました」
自分が知っていた世界の狭さを思い知る
はじめに配属されたのは、18歳以上の障害のある方を対象にサポートを行う通所施設「コラボいなぎ」でした。当初の希望とは異なる分野でしたが、中村さんは、ここで仕事の面白さややりがいを見つけていきます。
「私から見たら、利用者の大半は “人生の先輩”です。また、本人はもとよりご家族の中にも壮絶な経験をされてきた方が少なくありません。みなさんの人生を知るにつけ、自分がこれまで知っていた世界がいかに狭いものだったのかを思い知らされました」
うまくできないことを怒られ続けたために自信をなくし、苦しくても「助けて」と言えずにますます苦しくなってしまう。そんな姿を目の当たりにした中村さんは、自分にとっての“当たり前”がすべての人にとっての当たり前ではないことに気づかされた、といいます。
「どうしたら利用者が居やすい環境を作れるのか。新米職員の私にできることは多くはありませんでしたが、それでも利用者が笑顔になるお手伝いができたときは、仕事に対するやりがいを感じました」
出会いと別れの季節を乗り越え、人は少しずつ強く頼もしくなる
春は出会いと別れの季節と言われますが、正夢の会も例外ではありません。職員の異動や退職などがあるため、利用者の中にはその環境変化に戸惑う方もいらっしゃいます。
コラボいなぎにも、共に過ごした仲間が去っていくことの寂しさが大きく、気持ちの整理が難しい利用者がいらっしゃいました。普段は一生懸命仕事に取組む方なのに、春になるとモチベーションが低下。お別れの日には毎年たくさんの涙をこぼし、なかなか帰りの送迎車に乗ることができないのです。そんなときは、その利用者が気持ちを切り替えられるまでそばにいて、ゆっくり話をするしかありません。けれど中村さんは、毎年職員を見送るうちに、利用者が少しずつ強く、頼もしくなっているのを感じていたといいます。
そして5年目。ついに中村さんが異動することになり、お別れする日がやってきました。
「一緒に泣いてしまうかもしれない…」
そんな中村さんの不安を、利用者は一蹴してくれました。
「中村さん、私はもう大丈夫。仕事も頑張るよ」
小さな声でそう告げ、自ら帰りの送迎バスに乗り込む利用者の姿に、中村さんは目頭が熱くなる思いでした。
「多くの人が感情を揺さぶられる季節は、人を大きく成長させる大事な時期でもあります。利用者の成長した背中を見つめながら、これからもっともっと素敵な社会人になっていくんだな、と思いました。いつかステップアップしてコラボいなぎを“卒業”し、職員たちから見送られる側になったとき、彼女はどう感じるのか、ぜひ聞いてみたいですね」
そして中村さんは、鷺宮すこやか障害者相談支援事業所に異動。現在は、様々な関係機関と連携しながら利用者の生活全般を支援する仕事を担当しています。当初希望していた子供分野の業務はまだ経験できていませんが、「ありがとう」と人に感謝する瞬間がたくさんあるこの仕事は、とても楽しく、やりがいがあると感じています。
ある日の一日
- 6:15
- 起床 朝は必ずカフェオレを飲みます。お弁当を作ったり出勤の準備をします。
- 7:15
- 自宅を出発 駅までのんびり歩きます。コンビニで朝ご飯を買うのが日課です。
- 8:10
- 出勤 朝ご飯を食べながら支援記録を読んだり、引き継ぎがないか確認します。
- 08:30
- 朝礼
- 9:00
~12:00 - 児童発達支援事業所へ訪問し、3名分の受給者証発行のための新規申請と勘案調査のための面談を行う。
- 13:00
- 午前中に行った勘案調査書の作成を行う。
- 15:00
- サービス等利用計画モニタリングのため関係機関へ電話で聞き取り。
- 16:00
- 窓口にて自立支援医療の申請を受付。
- 16:30
- 担当利用者からの電話対応。
- 17:00
- 窓口終了。終礼。
- 17:15
- 終業 翌日の準備や支援記録を入力。
- 17:30
- 退勤
- 19:00
- 帰宅
- 20:00
~22:00 - テニススクールでレッスンを受ける。
帰宅し、食事やお風呂を済ませ、転がりながらスマホでマンガを読む。 - 23:30
- 就寝