正夢の会の多くの事業所が会員になっている東京都社会福祉協議会(以下、東社協)知的発達障害部会(以下、部会)としては東日本大震災以降、度々被災地支援を行ってきました。私自身、部会の災害対策委員会の立ち上げから携わり、各地に被災地支援に行かせて頂きました。今回の能登地震では、現地の受け入れ状況を鑑み部会による人的支援は見送られることになったため、同じく東社協が事務局を担う東京DWAT(災害福祉支援チーム)として、石川県の輪島市立門前中学校の一般避難所の支援に派遣となりました
避難所では様々な団体が同じ方向を向いて連携し、目まぐるしく変わる被災者のニーズに応えようと奔走する日々でした。実際に避難所を訪れると、報道では知り得ない現状があり、福祉的な配慮が必要なケースがたくさんありました。こういう機会に少しでもお役に立つことができて、改めて福祉の仕事を続けてきて良かったと思いました。
被災地では、いまだにライフラインの整備すらままならず、避難生活が長期化し、生活面の不安や福祉ニーズが高まっています。報道される頻度や世間の関心が薄れるのに反して、被災者の困り感は深刻なものになっています。
被災地派遣は、派遣される者が不在の間の業務を支えてくれるスタッフと、法人の理解があってこそ行えるものです。貴重な機会を頂きありがとうございました。