~理事長就任に向けて~
日頃より当法人の運営につきましては、利用者をはじめ、ご家族、関係機関、地域の方々から温かいご支援とご協力を頂き、心より感謝申し上げます。
この度、令和5年6月27日の理事会において、市川宏伸前理事長の後任として、新理事長を拝命いたしました。今後も前理事長には名誉理事長として、引き続き広い見地から当法人を支え、さらなる発展のためにご指導いただきます。当法人は設立より22年を経て、17拠点52事業を持つ法人となり、今後の経営においても中規模法人としての過渡期となるこの時期の理事長就任にあたり、重責を感じております。
これまで、平成14年4月の入所更生施設パサージュいなぎの立ち上げから、成人期以降の通所施設、グループホーム、発達障害のあるお子さんの就学前、学齢期の支援を行う児童発達支援事業や放課後等デイサービス事業、また、相談支援事業や就労支援事業など、幅広い分野において、障害のある方々の自立を総合的に支援するために、地域の中に必要な事業を展開して参りました。利用者のニーズを重視し、ない支援は創り出す、断らない支援を目指すと、法人の実力以上の歩みを続けた時期もありました。当初の高い志や熱い想いは、ここまで歩んできたエネルギーであり、利用者に寄り添いたいと願う、私たちの意思であります。しかし、これまで私たちを支えてくださった皆様のお力がなければ、形となって今の多くの事業を創り出す事はできなかったと、改めて関係者の皆様に感謝申し上げます。
支援においても力を尽くしてまいりましたが、まだまだ未熟であり課題も多くあります。これまで力を注いできた、権利擁護に基づいた支援、地域で自分らしく在る暮らしの実現は、道半ばであります。今取り組んでいる高齢化の問題や強度行動障害等の専門的知見を持った職員の育成、現場における障害特性に沿った支援の実践は毎日の積み重ねの中で、少しずつ前に進んでいます。これからは利用者のニーズに幅広く的確に対応し、当法人が目指す支援の実現に向け、多くの方々と協力連携し、多様な事業に取り組み、地域福祉への貢献に努めてまいります。
法人組織と経営の安定につきましては、現在第7期将来構想策定に取り組み、最大の課題である人材の確保と定着、人材育成の強化に向け検討を進めております。今後ますます福祉分野の就業者数は不足していくものと思われます。この状況下で法人のブランディングを高め魅力ある法人として、利用者の幸福と働きやすい体制の構築に向け、求められる法人となるよう努力してまいります。
今後とも関係者の皆様の変わらぬご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、就任のご挨拶といたします。
理事長 山本あおひ